専門学校を卒業することで得られる学歴

新卒でそのまま就職をする場合にはそれほど意識をすることはないのですが、一度社会に出てから転職をしたり新たに別の職能を求めたりするという時に重要になってくるのが学歴です。

一般的な採用募集では「高校卒業以上」といったような書き方がされていますが、そうした学歴は実際はきちんと卒業時に得られる学位によって異なってきます。

卒業時には卒業証書といった証明書が交付されることになるわけですが、その内容を細かく見ると自分が卒業をすることで受けた学位についての記載があることに気が付きます。

大学の場合、一般的な4年制大学を卒業した時点で「学士」という称号が与えられます。

なお大学でも4年制大学を卒業したあとで大学院に進んだり、6年制の課程に進んだりした場合には学士以上の学位を得ることができます。

学士の上の学位としては、まず法科大学院など専門課程を経た場合には「専門職学位」がつき、大学院の修士課程を全て終えた時には「修士」、さらに大学院で博士課程を経るもしくは論文によって功績が認められた人が「博士」という称号を得ることができるものとなっています。

専門学校の場合にはその課程によって大きく違いがありますが、2年制課程を全て終えた場合には「専門士」、4年制の課程だった場合には「高度専門士」という学位を得ることができます。

専門学校から大学へ編入をするために

専門学校を卒業した時点ですぐに就職を目指すという人が大半ですが、場合によってはそこからまた別の学校に進学することを考えることもあります。

短大から4年制大学や、専門学校から大学へ編入をすることは珍しくなく、先に取得していた学位によってどういった編入ができるかということに違いがあります。

高校卒業してから大学に入る場合と異なり、先に専門学校で専門学位を受けてから大学に入ることでより専門的な課程のみを受けるということもできます。

先に入学した専門学校の課程によって編入できる大学が異なってくるものの、在学中からどういったルートがあるかということを調べてみることで新たな進路が見えてくるということもあります。

特に編入時におすすめになるのは外国語や建築系の技能職ですが、他にも芸術系などの学部で専門学校で取得した課程が単位に振り替えされることもあります。